妥協しない。響きにこだわる演奏家も惚れた、音楽キャリアを重ねた人にこその防音マンション

24時間音楽演奏が可能な防音マンション「ミュージション」の部屋を訪ねて、“音楽のある暮らし”をのぞき、その魅力を語る企画。第31弾は、編集部がミュージションスタッフの髙野とともに「ミュージション板橋駅前」にピアノ教室を構える北村明子さんに会いに行きました。
35年間にわたりピアノ教室を主宰してきた北村さん。20代で東京藝術大学大学院を修了し、子育てと大学講師を経て、50歳の時に博士号を取得しています。子どもの頃から何度も引っ越しを経験し、そのたびに自宅の防音環境も変わっていきました。そんな体験のなかで自分の理想とこだわりが研ぎ澄まされ、防音環境には並々ならぬこだわりを持つ北村さんが、ミュージションに感じたほかにはない魅力とは?
防音賃貸マンションのイメージが一変
髙野おじゃまします! とても素敵な空間ですね。
北村さん髙野さん、いらっしゃい。先日はリサイタルにお越しいただき、ありがとうございました。このお部屋があるからこそ、準備が捗りました。
髙野実は初めてピアノのリサイタルに伺ったのですが、ホールに豊かに響くピアノの音色に圧倒されました。

編集部グランドピアノが横並びで2台あるお教室は珍しいですね。圧巻の光景です!
髙野2台並べるのがこだわりだったんですよね。実際にお教室を開いてみていかがですか?
北村さん想像を超えた快適さです。これまで私は何度も引っ越しをしていて、その度に新しい防音室と出会って来ました。今回は私自身が経験する5ヶ所目の防音環境ですが、これほど快適な環境を賃貸で経験できるとは驚きでした。
髙野とても嬉しいです。ありがとうございます。

北村さん過去には専門の工事業者にお願いして、最高ランクと言われる防音室を自宅にあつらえたことも。ミュージションはそれと同等のクオリティです。防音賃貸マンションは今回が初めてですが、今まで見聞きしたものは防音といえども周囲に音が漏れていたり、演奏する音に残響がなく、こもった音になりがちだったりと、デメリットがあるようでした。ところがミュージションにはそれを感じません。
編集部防音環境に並々ならぬ思いがあるのですね。
北村さん防音にこだわっているのは、演奏家として人様にご迷惑をおかけしてはならないという気持ちがあるから。教室をしていると室外に漏れていたら周囲の人はその音をずっと耳にすることになります。これまで35年間ピアノ教室を運営してきましたが、演奏家として教室を続ける身として配慮することは当然だと思い続けています。
編集部周囲への感謝とご配慮があるからこそ、長く続けて来られたのですね。
北村さん皆様あってのことですから。全く音が外に漏れないミュージションの環境は本当にありがたいことです。また周囲の音が室内まで聞こえてこないことにも驚いています。
まるでホールで演奏しているかのような響きだった
編集部ミュージションとの出会いは?
北村さん若い後輩との会話がきっかけです。「今時の防音賃貸マンションってクオリティが高いよ」と聞いて、驚きました。それまでは防音賃貸マンションは音が漏れると思っていたし、良い防音室は自分でつくるしかないものだと思っていたのです。
髙野その後、防音賃貸マンションのことを調べているなかでミュージションのことを知ってくださったんですよね。
北村さんそう。調べてみたら遮音レベルが「最高D-85(*)」と記載されていて、私も常に遮音レベルを気にしているので、これは防音環境が優れている!と思ったんです。さらに調べていくと「現在募集中」と出ていたのがミュージション板橋駅前で。駅から徒歩2分とアクセス抜群、新築、そしてデザインもスタイリッシュ。どんどん興味が湧いていき、これは室内を見てみたいと、すぐに内覧の申し込みをしました。
(*)D値とは隣接する部屋などとの間で音がどれだけ減衰するかを示す遮音性能の指標。D-70の場合、ピアノの音量に相当する90dB(500Hz帯)の音を雪の降る音に相当する20dBの音量まで減衰させる。


髙野内覧の際は、お部屋に設置されたピアノを繰り返し演奏して音の響きを確かめていましたね。
北村さんやっぱり音楽は響きが大事ですから。演奏会で演奏するホールは音が反響します。ただ、防音環境だと音がこもったような感じになり、余韻が残らないことがあります。逆に、よく響くなと思っても、防音自体の性能が低いことも……。ところが、ミュージションはしっかりとした防音環境でありながら豊かな響きがある。「ここはホール?」と思うほど。見学の際にピアノを試奏して確認できたことはとても良かったです。

髙野ミュージションでは、家具やカーテンなどを設置してお住まいいただくことを想定し、防音室が過度に吸音されすぎないよう設計しています。お部屋の響きをさらに調整したい場合は、お好みに合わせて吸音材を追加していただくことで対応可能です。
北村さん防音のプロならではのつくりですよね。私としても、防音のほかに本番に近いホールのような環境で練習できることが何よりの魅力でした。ちょうど私の運営するピアノ教室と、研究者であり、大学で教鞭をとる夫の書斎がどちらも快適に両立できる環境を新たに探していたのです。ここなら練習にも教室にも研究にも穏やかな気持ちで過ごせると思って入居を決めました。
2台のグランドピアノが収まる空間
髙野もうひとつ内覧の際に印象的だったのは、北村さんがメジャーを持ってきて、お部屋の寸法を測っていたことです。グランドピアノが2台入るかの確認を念入りにしていることに驚きました。
北村さん20歳の時にピアノ教室を始めて、25歳の時以来、ずっと生徒と先生が横並びで1台ずつのピアノを弾くスタイルを続けています。私の師事した先生方のレッスン室もほとんどそうでしたし、もちろん東京藝術大学のレッスン室も。先生がすぐ隣で音を示せて、弾き方による具体的な変化を生徒が会得でき、レッスンの流れもスムーズです。ミュージションでもこの環境をそのまま叶えられたのは嬉しかったですね。
編集部教室にはどのような生徒さんが通っているのですか?
北村さん小学生からシニア世代まで年代幅広く通っていただいています。趣味はもちろん、プロの道を目指す方やピアノ教師の方の指導もしています。これまでも音大を目指す方だけでなく、プロの演奏家の指導もしてきました。


髙野周囲に演奏家が多いので、気になって遊びに来る方も多そうですね。
北村さんやはり音楽をされている方たちは防音環境に対してアンテナが高いので、ミュージションにも興味津々。演奏仲間が次々と遊びに来るのですが、口々に「ミュージションはとにかく音の響きが良いね」と言います。もちろんお教室に通う生徒さんも大喜びです。
音楽のキャリアを重ねた人たちにもオススメしたい
北村さん実際にミュージションで過ごしてみて感じたのは、思ったよりも幅広い年代の方がお住まいなんだなということです。廊下やエントランスですれ違う時に、私たちと年代の近い方と顔を合わせることもあります。
髙野これから音楽を志す方からベテランの演奏家の方まで、さまざまな方がいらっしゃいますね。
北村さん自宅からの住み替えを考えている人にも向いているのではないでしょうか。私たちの世代は防音室と聞くと、家を建ててつくるもの、あるいはマンションの中につくるものとして「時間とお金をかけてつくるもの」というイメージがある。ところが今はこんなに手軽に防音環境が手に入るのです。素晴らしいことですよね。この環境でこれまでの生徒さんもさらに力を伸ばし、どんどん新しい生徒さんとも出会っていきたいですし、私自身の音楽の探求も続きます。

北村さん20歳の時にピアノ教師になりましたが、音大卒業から3年後、大学院に行ってもっと学びたいと思い、1年間準備して東京藝術大学大学院の修士課程を受験し、進学しました。修了後は、長年大学でもピアノを教え、ステージにも立ちながら、結婚、子育て、教育委員などさまざまな経験を重ねました。そんななか、さらに演奏を極めたいという気持ちが強まり、同大学院博士課程を受験し、47歳で入学。50歳で博士号を取得して修了しました。
髙野本当に、北村さんのあくなき探究心には本当に驚かされます。
北村さん修士課程の時にお客様の前で演奏する喜びを経験してからは、演奏家としても精進し続けています。このミュージションでこれからもますます練習に励んでいきたいと思います。私のように音楽のキャリアを重ねた人にもミュージションはぜひオススメしたいですし、もっとミュージションの存在・魅力が伝わってほしいですね。
髙野環境が整い、教室でのレッスンやご自身の演奏会に向けて、ますます熱のこもった日々になりそうですね。来年のリサイタルも楽しみにしています!
35年間、ピアノ教師として、演奏家としてキャリアを積み重ねてきた北村さん。音楽家生活のなかで音響や防音にこだわりを持ち、あらゆる環境を経験してきました。そんな北村さんが「まるでホールと変わらないクオリティの響きがある」と太鼓判を押すミュージション。演奏家にとって本番と近い音響で練習できることは、演奏の質を大きく左右する要素のひとつ。ますます北村さんの演奏ライフの質が上がり、ピアノ教室に演奏活動にと北村さんの活動の幅も広がっていきそうです。これからもミュージションは、ご活動を応援しています!
企画:株式会社リブランマインド
文:永見 薫
編集:tarakusa
写真:丹野雄二(提供写真以外)
♪info♪
注目は2026年秋にサントリーホールで開催されるリサイタル。豊かな音響と広々とした客席を備えた空間での演奏は、心に響く時間となるはずです。ぜひお楽しみに。詳細は北村明子ピアノ公式サイトよりご確認ください。
日時:2026年11月21日(土)
開演:18:30
場所:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)