私たちが東武東上線沿線に住む理由 MUSISION入居者が対談
24時間音楽演奏が可能な防音マンション「ミュージション」の部屋を訪ねて、“音楽のある暮らし”をのぞき、その魅力を語る企画。第14回は、東武東上線沿線のミュージションに入居する音大生やピアニスト、ギタリスト、シンガーソングライターの4名が登場。音楽家ならではの視点から語る、東武東上線沿線ライフの魅力とは?
音楽家に嬉しい「3つの条件」が揃うエリア
編集部東武東上線ラバーが集まりましたね。今日はその生の魅力を聞くのを楽しみにして来ました。一般的な賃貸物件の選び方として、間取りや家賃はもちろん、好きな街から先に選ばれる方が多いですよね。みなさんにおいては、音楽家ならではの優先事項があったりするのですか?
佐々木さん僕は街も重視しました。僕が暮らすミュージションがある川越は、別名「小江戸」と呼ばれ、歴史的建造物だけでなく、文化や芸能などにおいて江戸時代の面影を守り続けるエリア。蔵造りの一軒家が並んでいたり、美術館があったり。住んでみたい街でした。日頃から芸術に触れる機会が多いのが気に入っています。
杉山さん音大生の1年目のひとり暮らしからミュージションなんて良い環境で羨ましい。僕はミュージション志木でギター教室を開校しています。都心から離れすぎないエリアで、さらに駅前という条件で教室を構えられる物件を探したらミュージションを見つけて。駅から徒歩1分でこの規模の物件はそうそう見つからないですね。
営業スタッフ私はミュージションのスタッフですが、2019年の夏から自らも東上線沿いのミュージションに暮らし始めました。初めてのひとり暮らしだし、安心してピアノを弾けるところを考えたら、やっぱりミュージションが一番だなと。
編集部街の雰囲気、立地、防音性能の3つの条件なんですね。
佐々木さんそれだけじゃないですよ。演奏のルールがきちんと決まっていることも安心材料になりました。防音賃貸のなかには複数の部屋だけに防音施工をしている場合もあって、一部の入居者しか演奏していないことがある。そうすると、トラブルが起こりやすいんです。
杉山さんへぇ。例えばどんなトラブルがあるの?
佐々木さん僕の友人が別の防音マンションに住んでいるのですが、「24時間演奏可」と言われていたはずなのに、演奏する度に苦情が来るそうです。「音量指定」「消音機の設置義務」といったルールがあるかと思えば、「常識の範囲内でやって欲しい」という曖昧なルールだったり。ストレスを抱えたまま住むのは大変だな……と思います。
戸口「常識の範囲内で」って言われるのが一番困りますよね。そもそも、音楽をやっている人たちの常識って、演奏しない人たちとは違うものなのに。
佐々木さんそれに、自由に弾けないと良い表現は出来ませんからね。ミュージションは、入居者のほぼ全員が「音楽を楽しむ人」。みんな平等に音楽を楽しんで、24時間演奏できるから安心。それが分かっているから、入居者同士で挨拶をしているうちに、自然と音楽仲間も増えていって楽しいですよ。
複数路線が使えて移動もストレス無し
編集部東武東上線の使い勝手はいかがですか?
智恵莉さん複数路線が使えるのが便利ですね。東京メトロ有楽町線と副都心線直通もあり、副都心線は東急東横線やみなとみらい線へも乗り入れていて、渋谷方面や神奈川方面へのアクセスが楽。私は息子のベビーカーを押して乗車することがあるので、乗り換えが少なくて運行本数が多いのは本当に助かる。
営業スタッフ私は会社も同じ沿線だし、買い物も池袋駅まで急行ですぐ。ほとんど東上線沿線で生活が完結しています。アクセスが良いと友達も家に呼びやすいですよね。
佐々木さん僕なんて、東京音大は1年の履修は池袋キャンパス、2年から中目黒キャンパスで、川越ならすべて乗り換え無しで通えるんですよ。少し時間はかかるけど、座っていけるのは大きいです。
智恵莉さんどこに行くにも便利なので、私みたいに仕事で都内に出ることが多い人にとっても東武東上線沿線はオススメのエリアです。ちなみに、レコーディングやライブの練習の時は、夫に頼んでミュージションをスタジオとして使わせてもらっています(笑)。
戸口朝霞市や志木市、和光市などは、若いファミリーの流入が多く、人口も増加していて活気が感じられます。子ども向け音楽教室などに活用していただくのも良いですね。
「音楽を楽しめる街」を描く
戸口東武東上線沿線のエリアは、音楽家を応援する土壌が育ちつつある土地であることもポイントですね。例えば、朝霞には自治体が駅前広場で音楽家がストリートライブをすることを認めています。市のホームページから演奏予定の音楽家を一覧で見ることができるんですよ。
智恵莉さんエリア的には離れますが、私が活動している川崎でも若手ミュージシャンの支援を目的とし、演奏可能なスペースが設けられたりしています。街なかでの演奏を許可してもらえるのは、その街に住む音楽家にとって大きな強みになりますよね。
杉山さん朝霞の商店街でも何かできたら面白いのにね。街の雰囲気も明るくなると思う。
智恵莉さんもともと柳瀬川や朝霞は、自然と便利さのバランスが良いエリアだしね。
営業スタッフそういえば、東武東上線沿線って自治体が主催するお祭りもたくさんありますよね。
智恵莉さん川越には指定文化遺産に登録された「川越まつり」や「川越百万灯夏まつり」があるし、朝霞は花火大会で有名な「彩夏祭」や、そのなかで行われる「関八州よさこいフェスタ」など、伝統文化を守る風習が残っている。そういえば、朝霞本町と柳瀬川にも新しいミュージションが建つそうですね。
戸口そうなんです! 柳瀬川はリブラン初となる木造防音賃貸のテラスハウスで、2020年春に誕生した朝霞本町は、1Kやサービスルーム(納戸)付きの2Kまであるので、単身者から夫婦まで幅広い層に使っていただける物件です。
編集部これだけ近隣にミュージションが建つと、音楽人口の密度が上がって、どんどん音楽家が暮らしやすい街になりそうですね。
戸口そうすることが目標ですね。ミュージション内で起こしたうねりを街なかに派生させて、音楽が溢れる街にしたい。そのために、広く開いた合唱団のようなコミュニティに参加していただいたり、地域の音楽仲間との飲み会を開いたりするところから始めたいなと。「音楽を愛する仲間が周りにたくさんいる」ということを、一人ひとりに知っていただきたい。それから、ミュージションとしてどういうふうに関わっていけるのか、音楽を街の活性化に役立てることを、音楽を愛する皆さんと一緒に考えていきたいですね。
プロの演奏家から趣味で音楽を楽しみたい人まで、それぞれのニーズに応え続けるミュージション。東武東上線沿線エリアから、「音楽が楽しめる街」に向けた取り組みが動き始めています。
企画:株式会社リブランマインド
⽂:原⼭幸恵(tarakusa)
写真:土田 凌(提供写真以外)
※この取材は2020年に実施されたものです。